2011年04月14日

遅すぎた日本政府の放射線調査

先日、福島第一原発の国際評価尺度(INES)が
最悪の「レベル7」となった。
これは過去最悪のチェルノブイリと同じレベルである。

しかし、これら2つの事故は性質が全く違う。

チェルノブイリにおける
放射性物質の放出量は合計「520京」ベクレル。
かたや福島第一原発は「63京」ベクレル。

つまり、福島の放出量は
チェルノブイリの「10分の1」程度に過ぎない。

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チェルノブイリの場合は、
もろに原子炉が吹っ飛んだのだから、
放射性物質の拡散規模は、福島の比ではない。

今後、福島第一原発の事故処理で問題とされるのは、
原子炉を冷却するために使った水をどう処理するかである。

現在、毎日480トンの水が注入されているが、
閉鎖された冷却システムではないために、
今後とも大量の汚染水が行き場を失ってしまう。

原子炉内の燃料棒の一部が融解している可能性も高いので、
冷却水が高レベルで汚染される恐れがある。
その高レベル汚染水が海へと流出する最悪のケースもありうる。

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また、空気中に拡散した放射性物質に関してであるが、
日本政府の対応の遅さに非難が集中している。

日本政府が、航空機を飛ばして空気中の放射線を調査したのは、
地震から20日も経過してからだった。

この点、アメリカ政府はさすがに速かった。
地震発生5日後には航空機により放射線調査を行い、
その結果を公表している。

その結果を見れば、
日本政府が避難指示を出した20km圏内を越えて、
問題の北西方面へ放射性物質が拡散しているのが確認できる。

reberu3.jpg

チェルノブイリの場合、
放射性物質の主要な拡散は10日ほどで収まった。
しかし、日本政府の調査は事故から20日後だった。
果たして有効なデータはえられたのであろうか?


出典:NHK時論公論 
東電福島第一原発・レベル7の衝撃
posted by 四代目 at 17:21| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月11日

放射能汚染、日本への厳しい眼差し The Economist




3.11大震災の甚大なる被害に対して、
世界は日本に同情的・協力的である。

しかし、福島原発の事故はとなれば、
世界の眼は、一転厳しいものとなる。

「これまでに世界約50カ国が
日本製品の輸入を制限している」

「日本の農産物輸出先の6分の1を占める米国は、
福島など4県の産品を検査対象としている」

「欧州連合(EU)は、
12都県の産品について放射線検査を義務づけている」

「インドは4月6日、
日本からの食品の輸入を全面停止することを決めた」

過剰とも思える対応もあるが、
放射能に関しては、未知への恐怖が大きい。

日本の輸出総額に対して、
輸出農産物が占める割合は、極めて小さい。
しかし、日本の安心・安全神話への
風評被害は、極めて大きい。

posted by 四代目 at 06:58| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする