2011年06月07日

一向に進まぬ「放射能汚染」の調査。国は調査に無関心。

福島原発の放射能事故から、はや3ヶ月になろうとしている。

ところが、未だに放射能汚染の状況が「明らかになっていない」という。



日本政府は、主要都市のみの放射線量の計測に満足し、そこで歩みを止めてしまっている。

しかし、放射能汚染というのは、部分から全体を推測できる性質のものではない。



汚染の状況を正確に把握するためには、それこそ家一軒一軒を計測する必要があるのだそうだ。

なぜなら、放射性物質というのは、均一に拡散するとは限らない。遠く離れた地で、異常に放射線量の高い「ホット・スポット」と呼ばれる場所が、実際に確認されている。



風や雨によって、放射性物質は運ばれる。

宙を舞う放射性物質が、どこに落ちるかは運まかせ。

たまたま、強い風が吹いた地域には落ちないかもしれないし、たまたま豪雨に見舞われた地域にはたくさん落ちるかもしれない。

「ホット・スポット」と呼ばれるのは、不幸にも大量の放射性物質が舞い降りた場所である。



福島県・いわき市は、国の調査では安全とされたものの、それは主要都市での放射線量であり、北部の山岳地帯には「ホット・スポット」が存在した。

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その「ホット・スポット」は、チェルノブイリでいえば、「避難義務」に相当する高いレベルで汚染されていた。



場所によっては、「プルトニウム」も検出された。

「プルトニウム」は、放射性物質の中で、最も「毒性」の強いものである。

プルトニウムが検出されるということは、ありとあらゆる放射性物質が存在する可能性が高い。なぜなら、プルトニウムは最も拡散しにくい放射性物質であるからだ。



汚染地域の住民は、もはや国の調査をアテにしていない。

彼らが頼るのは、民間の研究者「木村真三」氏である。

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木村氏は、調査の手ぬるい公的機関とは全く違う。シラミを潰すように、一箇所一箇所、一軒一軒、汚染地域を丁寧に調査して回っている。

木村氏の尽力のおかげで、幾多の「ホット・スポット」が発見され、場合によっては避難した住民もいた。

福島の住民達にとって、木村氏への信頼は厚く、感謝も深い。



チェルノブイリの汚染地図を見ると、たとえ同じ村内であっても、住めないほど汚染された家もあれば、まったく平気な家もある。

「ホット・スポット」の存在は決して珍しいものではなく、むしろ放射能の常識的存在である。

チェルノブイリでは、大変丁寧な地図が作成されたが、日本政府は政争に明け暮れ、福島にかまっている暇はないかのようである。



出典:ETV特集 「続報 放射能汚染地図」
posted by 四代目 at 04:34| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

水で流せる放射性物質もある。福島を洗ってキレイにしよう。

福島の放射能汚染の全貌が明らかになりつつある。

その結果は衝撃的である。

「セシウム137(半減期30年)」の拡散状況は予想以上のもので、原発30km圏を北西方向へ大きくはみ出している。

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チェルノブイリでは強制移住の汚染レベルの場所に、福島では人が住むことを許されていることになる。



チェルノブイリでは、猛毒の「プルトニウム239(半減期2万4千年)」と「ストロンチウム90(半減期29年)」も撒き散らされたが、福島では「微量」の検出に留まっているのが、唯一の救いといえば救いである。



「セシウム137」は「水」で流れる。

そのため、排水溝や浄水場に「セシウム137」が「雨」のたびに蓄積されており、浄水場ではセシウムまみれの「汚泥」をどう処理しようかと、頭を抱えている。高温で焼いてしまおうという話も出ている。



逆に考えれば、「セシウム137」は「水で流せる」ということで、汚染地域の住宅などに水を噴射してみると、放射線レベルは半減したという。

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そこで、「道路や公園など公共施設を水で洗い流そう」と、今中哲二氏(京都大学)は訴える。



しかし、無念かな。国に動く気配はない。



出典:時論公論
「放射性物質の除染を急げ」
posted by 四代目 at 13:48| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

被曝者の診断をおろそかにする日本政府。貴重なデータが得られないという嘆きの声。



「福島原発の事故に関するデータは、すべてオープンにして、世界の資産にしたい」

現在開催中のG8の冒頭演説における、菅首相の言葉である。



福島の事故を検証する際、チェルノブイリ事故の経験が非常に役に立っている。

福島の事故も、今後世界の「悪い模範」として世界の役に立つだろう。



実際、福島のデータは「アメリカとフランスがノドから手が出るほど欲しがっている」。

アメリカ、フランスが事故処理に積極的に関与するのは、そうした下心があることも確かである。政治家たちは、支援という美名のウマミを知っている。

汚染水の処理では、フランスのアレバ社が大活躍して、数十兆円をフランスに持っていくかもしれない。

第二次大戦のときは、「原爆のデータがアメリカにタダで吸い上げられた」と言われている。



寛大にも「データの無償供与」を世界に宣言した菅首相。

ところが、被曝者の健康被害などに関して、肝心のデータがロクに集まっていないという。



今のところ、国策としての被曝地における健康診断は行われていない。

有志のボランティア医師たちの活躍があるのみである。

福島の地に入る医師は少なく、こうしたボランティアの検診は「満員電車のような混雑」だという。決定的な医師不足である。



被曝者の健康診断は、健康被害を最小限にするだけでなく、日本の将来にとっての「重要な資産」である。

「現在の問題」の対応にテンテコ舞いになっていては、「将来の資産」を築き上げる機会を逸してしまう。



posted by 四代目 at 09:33| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

内部被曝を調査しなかった日本政府の責任は重い。今からでも遅くない。



放射能に被曝した際、身体に入ってしまった放射性物質、つまり「内部被曝」を実測することが必要である。

ところが、福島原発の事故では、空気中の放射線量や、身体の外側についた放射性物質を計測するのみで、事実上、被爆者の「内部被曝」は今のところ測定されていないという。



日本政府の方針では、本来この「内部被曝」を測定する計画であったという。

そのために、日本原子力研究開発機構には、移動式の「ホールボディカウンタ車」が3台準備されていた。この車があれば、避難所などで、原発周辺住民の「内部被曝」を測定することができる。

ところが、どういうわけか、この3台の素晴らしい車は、車庫で眠ったままだった。そのため、事故直後の内部被曝の測定は行われなかった。



ここにどんな問題があるのか?

もし、被曝者が「ガン」などを発症しても、病気の原因がアヤフヤになってしまうのである。これは後の訴訟問題を生む。



放射性物質は時間とともに減少する。そのため、被曝直後に計測しておかないと、判らなくなってしまう物質(ヨウ素131など)がある。

正確なデータをえるために、原発事故直後の「初動」がとりわけ重視されるのは、このためである。スピードが勝負なのだ。



広島・長崎の原爆では、ガンの原因が原爆かどうかを判定するのに、裁判ザタになったケースも多い。そのため、被曝者は多大な労力と経費を要した。

戦後の混乱期にあっては、いたしかたない部分もあるが、今回はどうであろう?



今からでも遅くないから、「毛髪」などで「内部被曝」を実測すべしと、筆者は力説する。

先の「ホールボディカウンター車」とてタダではない。日本国民の血税の結晶であり、それを眠らせておくのは、国家の損失である。

何よりも、強制避難を強いられた周辺住民に対して、申し訳が立たない。



今後、「訴訟に無用な労力と経費を浪費しないためには、内部被曝の調査が必須である」。



posted by 四代目 at 08:47| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

もはや一家に一台「ガイガーカウンター」。世界の話題になるほど、日本では品薄に。

「ガイガーカウンター」

何やら強そうな名前であるが、「放射線量」を計測する計器である。

かつてはSF小説にしか登場しなかった「ガイガーカウンター」は、福島の放射能事故以来、日本国民の渇望するものとなった。



「ロイター」のビデオ・ニュースを見ていたら、珍しく日本の話題。

何だ何だと思えば、今日本で「ガイガーカウンター(Geiger counters)」が引っ張りダコの大人気。どこもかしこも品薄状態ということで、秋葉原の某ショップが取材されていた。

店頭に出しておくと、すぐなくなるので、店の奥に置いている店まであるとか。



先日、東京の放射線量を測るモニタリング・ポストが「地上18m」に設置されているのが問題視された。

住民がふつうに暮らす「地上1m」近辺にくらべ、上空18mは「放射線量が低い」のだそうだ。その差は2倍程度。

東京に限らず、公式の測定地点は、概して高い位置に設置されており、発表される放射線量は、現実より一段低いとのこと。

つまり、公式発表の数値よりも、実際は「放射線量が高い」ということだ。



こうした大本営発表の不信感も手伝って、上記の放射線量測定器「ガイガーカウンター」がバカ売れしているのである。

政府に頼らず、「危機管理は個人で行う」という力強い姿勢の表れともいえる。



秋葉原、インターネットで一番人気なのが「ガイガーカウンターDP802i」。



入荷してもすぐに売り切れる大人気機種だ。

単4電池一本で、およそ20日間動くので、電源をつけっぱなしにできるのが人気の秘密。



腕時計タイプというオシャレな一品もある。



時計部分は信頼のスイス・クォーツ。防水100mというアウトドア仕様。



「ガイガーカウンター」を使うのはチェルノブイリの作業員だけかと思っていたが、まさか日本人が常備する時代になるとは‥。

SF小説の時代となってしまった。



posted by 四代目 at 07:19| Comment(0) | 放射能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする