2011年06月14日
史上初の空母に熱狂する中国人。尖閣諸島を死守する発言も‥‥。
「空母がなければ、近代戦争に参加する資格すらない」
中国は、その空母を建造中であることを、公式発表した。
その発表に、中国国民は諸手を挙げて「大歓迎」。
「頑張れ!世界の新覇者」
「列強にいじめられた時代は、これで完全に歴史となった」
「独自の技術を生かして、欧米や日本が想像もできないような、最先端空母を作ってほしい」
中国史上初の空母ということで、その「名前」に関しても、盛り上がりまくっている。
たとえば、三国志における水軍の神「周瑜」。彼は絶対劣勢の「赤壁の戦い」を、諸葛亮孔明とともに、勝利に導いた。
中国建国の父、「毛沢東」も当然のように人気が高い。
日本への敵意をあらわにする、「釣魚島号」という名前も挙がる。
釣魚島とは、尖閣諸島の中国名である。「領土を守る決心を日本に示そう」と鼻息が荒い。
喜色一面の中、「軍備増強の必要性は考えられない」などと、水をさすような発言をすると、
「非国民!」
「オバマの手先に違いない」
と滅多打ちにされてしまうそうである。
2011年06月12日
南の海を狙う「中国」。軍事万全のシンガポールと、手薄い守りのフィリピン。
シンガポールには、「攻めないほうがいい」と相手に思わせるほどの「軍事力」があるという。
潜水艦5隻
フリーゲート艦などの艦船41隻
F16D戦闘機などの航空機106機
対艦ミサイル・ハープーン
戦車546台
‥‥。
自国の充実した装備に加え、その背後には世界一の軍事大国・アメリカが控える。
シンガポールの国土は、「東京23区よりやや大きい程度」。これだけの、軍事力があれば、その守りは完璧である。
シンガポールでは、GDPの5%、「約95億ドル(約7,600億円)」が軍事予算である。この額は「国家予算の4分の1」を占める(日本の軍事費は、GDP比3.3%、国家予算の1%)。
東南アジア諸国では、随一の軍事大国である。
シンガポールは世界有数の高い経済成長(2010年14.5%)を誇る。
この莫大な富が、シンガポールの軍を支えているのである。
かといって、シンガポールには軍を「攻め」に用いる気は毛頭ない。軍事力に期待するのは、その「抑止力」であり、莫大な国防費は、そのための「保険金」に過ぎない。
シンガポール軍は、お金持ちが雇う、頼れるガードマンなのである。
東アジアの猛虎・中国が、南シナ海で不穏な動きを繰り返している。
東南アジア各国は、一斉に緊張の度合いを高め、警戒心を露わにしている。
ドンと来いと構えるのは、シンガポールのみで、「フィリピン」などは、悲しいほどに「脆弱」である。
「フリーゲート艦は1隻のみ。残る64隻は哨戒艦艇など。航空機は4機のみで、戦闘機はなし」。
かつて、フィリピンには、アジア最大のアメリカ海軍基地(スービック海軍基地)が置かれ、ベトナム戦争(1960〜1975)では、重要拠点とされた。
しかし、同基地近くの「火山(ピナトゥボ)」が噴火(1991)。被害甚大であった基地を、アメリカは放棄、返還。
それ以来、フィリピンの軍事力は大きく低下し、今や単独での防衛は叶わない。
東西冷戦時、フィリピンはソ連・中国からの攻撃の可能性は低いとして、軍事はさほど重視されてこなかった。
ところが、メキメキと頭角をあらわしてきた「中国」は、他人の海を「我がもの顔」で泳ぎ始めた。
フィリピンが「つかの間の平和」に安穏としている隙に、敵は眼下に迫ってきていたのである。
アメリカとの同盟関係は維持しているものの、以前ほど強固な関係ではない。今、いかに守りを固めるかにフィリピンは苦慮している。
日本の立場も、フィリピンに酷似するものがある。
アメリカとの同盟はあるものの、単独での防衛は敵わない。
フィリピン以上に脅威は多い。中国・ロシア・北朝鮮と、素晴らしい3国が揃い踏みである。
後ろの飛車(アメリカ)が、横に動けば‥‥。
2011年05月31日
手の内を見せはじめた中国。アメリカとの軍事交流を再開。
アメリカと中国。この2大国の「軍事交流」が復活した。
交流は復活しても、米中間には大きな2つの軍事問題が横たわる。
それらは、「台湾への武器供与」と「中国沿岸でのアメリカ軍の偵察行動」であるという。
そもそも、米中の軍事交流が中断したのは、「アメリカによる台湾への武器供与(2010年)」が原因である。
現在、台湾はアメリカに「F-16戦闘機66機」の供与を求めている。
中国は、できればこれを阻止、無理なら「質を落とした兵器」に誘導したいと暗躍している。
アメリカ軍の偵察行動に関しては、過去に2つの事件が起きた。
2001年のアメリカ偵察機(EP-3)が中国海軍機と衝突、その後の中国による乗員の身柄拘束事件。
2009年のアメリカ海軍艦(インペッカブル)への、中国艦船による進路妨害事件。
尖閣諸島を含み、海洋権益の拡大を図りたい中国。
先日も、中国は南シナ海でベトナムの探査船の調査用ケーブルを切断した。
アメリカとの軍事交流により、中国はアメリカとの摩擦を、外交手段を使って懐柔してゆく野心がある。
軍事交流は「強者の論理」だという。
「強者は軍事力の『手の内』を明かすことで優位にたてる」
中国も「手の内」を明かすほどの自信がついたということか。
弱者は「弱み」を必死で隠し、虚勢を張り続けなければならない。
「強者の論理」は「貿易の自由化」にも通ずるという。
「輸出競争力のある強者は、弱者の国内市場を駆逐する」
戦後のアメリカは、この手で日本に貿易の自由化を強要した。
「自由」という美名は、大儀を得やすいが、その実、強者が必ず勝つというハンデなしの戦いに持ち込まれる。
中国も、そろそろハンデが不要になったのだろうか?

