名前に「象」とあるが、ゾウではない。
角(ツノ)は「鹿」、顔は「馬」、シッポは「ロバ」、脚は「牛」という、神話の中の動物でもあり、実在の動物でもある。
名前に含まれる「不象」とは、中国語で「似ていない」という意味で、「四不象」という名前は、「4つの動物に、似て非なるもの」という意味になる。
この「何とも中途半端な動物」は、先ごろ重大事故を起こした、中国の高速鉄道に喩(たと)えられている。
中国自慢の新しい高速鉄道は、「日本」「ドイツ」「フランス」「カナダ」、これら4ヶ国の高速鉄道の技術を流用して造られたものである。
その外見は、日本の車両にウリ二つであったが、その「安全性」たるや、雲泥の違いであった。
まさに、「似て非なるもの」、「四不象」である。
中国は、各国の技術の「良いとこ取り」したつもりが、それは全く表面的な真似事に過ぎなかった。
例えるなら、ジャケットだけが立派で、肝心の画像がハチャメチャな、海賊版DVDのようなものである。
ここ数年、中国が高速鉄道に投資してきた額は、ハンパなく大きい。中国にとって、高速鉄道は、国の威信をかけた一大事業だったのである。
高速鉄道の一大構想は、1978年、ケ小平氏が日本の新幹線に乗車して感激したことに端を発するという。
日本が東京オリンピックに向けて新幹線を急ピッチで建造したのと同じく、中国も北京オリンピックに向けて、高速鉄道の整備を大展開してきた。
ところが、中国のメンツを丸潰れにする大事故が発生してしまった。
関係者の動揺たるや、如何ほどか。事故直後、証拠隠滅のためか、車両は重機により破壊され、巨大な穴に埋められてしまったという。
事故原因の究明や、今後の事故防止策の検討などは「二の次」とされ、とにかく体裁を繕うことに専心したようだ。
危ない危ないと言われ続けてきた中国の高速鉄道。
それでも「世界一の速度」にこだわり、日本のもつ「世界一の安全技術」を軽んじた。
蓮舫議員に言わせれば、「2番じゃダメなんですか?」となるのかもしれない。
日本の技術を借りながらも、その技術の「特許」を申請するという厚かましさも見せた。
石原都知事に言わせれば、「天罰」となるのかもしれない。
鹿でもない、馬でもない、ロバでもない、牛でもない。
何者でもない高速鉄道が、巨大な中国を揺るがした。
それでもなお、得体の知れない怪物は、実力以上のスピードで走り続けている。
出典:時論公論
「中国の高速鉄道 事故から見えてきたのは」


果たして日本の新幹線ではほんとに起こり得ないことなのか?原発では起こりえないと言っていたメルトダウンが起こってしまった。油断するなかれ”JR”。