2011年07月13日

飛べば飛ぶほどエネルギーを獲得する「夢の飛行機・ソーラーインパルス」。現代文明の進むべき道は?

「ソーラー・インパルス」という飛行機は、ガソリン燃料を全く使わずに、太陽エネルギーのみで飛行できる、世界初の航空機である。

アダ名は「トンボ」。エアバス340ほどの翼長(63.4m)をもちながら、胴体はプリウスほどの重さ(1,600kg)しかない。

平均時速は70kmと遅めだが、普通の飛行機同様の高度8,500mまで上昇することができる。

また、昼間のエネルギーを蓄積しておくことにより、夜間でも飛行可能である。実際に26時間以上、ブッ続けで飛ぶことにも成功している。



普通の飛行機との違いは?

「まず、飛べば飛ぶほどエネルギーを獲得することができる。そして、騒音が少ない。」

かつてはスイス空軍のパイロットであった「ボルシュベルグ」氏は語る。

この奇跡の飛行機は、その存在自体もさることながら、そのメッセージ性に重要な価値があるという。



「化石燃料というのは、量に限りがあるのだから、使えば使うほど価格が上昇していくのは、明白な経済理論です。」

「私たちは、別の理論に向かわなくてはならない。」

「再生可能エネルギーというのは、使えば使うほど、価格が安くなる。」



新しいことをやるのが大好きな「ボルシュベルグ」氏は、なおも熱く語る。

「確実とされることを、さらに問い直す。それこそが、パイオニアスピリットです。」

「現代社会では、多くの人々が過去の考えや方法に固執しすぎています。」



彼は、日本に大きな期待を寄せているという。

「日本人ならば、大災害を機に、グリーンテクノロジーのリーダーになることが全く可能だと思います。」

「なにせ、日本は戦後の驚嘆すべき復興を成し遂げて、強くなった国なのですから。」

「発電ということだけで考えると、原子力に代わるものはないということになってしまう。しかし、ガスや石油、再生エネルギーも含めて、トータルな視野に立てば、原子力の占める役割は、非常に小さい。」



日本、そして世界は、確実な岐路にいる。

「使ったらなくなるもの」に固執するのか?

それとも、「使うほどに可能性が広がるもの」に目を向けるのか?



こうした自明の理を問われること自体、現代文明は、まだまだ「原始的な域を出ていない」といえる。

「なくなるもの」を珍重するあまりに、その奪い合いが起き、世界的な覇権争いへとつながってゆく。ひとたび権利を手にした人々は、その既得権益を失うまいと暗躍し、世界を歪めてゆく。

世界は「行き止まり」と分かっている道を、ヒタ走っている。もうドンツキの壁が見えてきたにも関わらず、見てみぬ振りをしようと必死である。



本当に固執する価値のあるものとは何なのか?

本当に確実なものとは何なのか?

この世界には、まだまだ「疑う余地」が多分に残されている。



関連記事:
どこか日本くさい「ボーイング787」。そこかしこに見え隠れする日本の影。

夢の軽量素材「炭素繊維」。ボーイングの次世代旅客機「787」は日本の炭素繊維でできている。

なぜ、日本は国産ロケットにこだわったのか? H2シリーズに結晶化したその高い技術力。




posted by 四代目 at 07:25| Comment(0) | エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。