2011年07月05日

いまだ放射能汚染の実態が明らかとされない日本。独裁国家ベラルーシですら、汚染対策に大金を投じている。

福島原発の放射能汚染の調査は、まだまだ不十分だという。

チェルノブイリ原発の放射能事故においては、半径300km以上の汚染地図が作成されたが、福島原発においては、その3分の1以下の「半径100km」の範囲しか調査されていない。

チェルノブイリ周辺の汚染状況を見れば、原発直下の半径100km以内はもちろん、遠く離れた200〜300km地域でも、原発直下地域に勝るとも劣らない汚染が確認されている。

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福島原発から200〜300km圏内というと、東京を含めた関東全域がその対象となる。

チェルノブイリと福島では、事故の質や状況が違うことは確かではあるが、日本政府の調査範囲は「あまりにも狭い」と、各国から非難を浴びている。



現実に、福島原発から250km以上離れた神奈川県のお茶から、大量の放射性物質が検出され、出荷停止に追い込まれた農家も存在する。

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というのも、広くバラ撒かれた放射性物質セシウム137は、「雲に乗って」移動したため、100キロでも200キロでも、楽々と旅することができたためだ。

運悪く、その放射能の雲(放射性プルーム)と「雨」が重なれば、雨の降った地域は極度に汚染されることとなる。

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群馬県の一部地域などは、福島県並みに汚染されているが、それは放射能の雲と強い雨が重なったためである。

この汚染過程は、チェルノブイリと全く同じであり、チェルノブイリの汚染地域がランダムなマダラ模様を描いた理由である。

原爆投下後の「黒い雨」とまではいかないが、少なくとも「灰色の雨」が日本に降ったことは、確かなことなのだ。

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チェルノブイリの汚染をうけた「ベラルーシ」のストレリチェボ村では、25年が経過した今でも放射能汚染の影に怯(おび)えている。

住民は農産物の汚染を自ら検査し、子供たちは定期的に検診を受けている。

放射能検査は住民の安心をえるためには欠かせない。そのため、国は国家予算の2割を対策費用として計上し、あらゆる検査を「無料」で行っている。

村の各学校には、必ず放射能測定設備があり、住民が農作物を持ち込むと、本人立会いのもと、無償で検査をしてもらえる。

村の病院・診療所にも、人体の被曝量を検査する設備が完備されており、子供たちの定期健診は義務化されている。

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食品の放射能汚染検査も徹底しており、定期的な検査が実施されている。

キノコ、ベリー類などは、特に汚染されやすいということで、住民達はめったなことでは口にしないという。



かたや、日本の対策は、後手後手となっている。

福島の小学生は、放射線管理区域なみに汚染された通学路を登下校し、校舎の窓を閉め切って、校庭で自由に遊ぶことすら叶わない。

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人体や食品の検査も、不十分である。というのも、検査設備が少なすぎて、24時間体制で検査を実施しても、ほんの一部のサンプルを調査することしかできないのである。

日本政府の動きは鈍重で、民間の有志が現場を駆けずり回って、実態の究明に奔走しているような状態である。



独裁国家で国民が虐げられているといわれるベラルーシでさえ、先述の通り、徹底した調査を欠かさず、大金(国家予算の2割)をその対策に投じている。

問題解決のためには、「忍耐と努力、そして『予算』が必要だ」と担当官は語る。

原子力発電には、どれほど高い代償を払わなくてはならないのか?

それほどの代償を払うくらいならば、15%の節電などは、何ということもないのではなかろうか?



出典:NHKスペシャル
シリーズ 原発危機 第2回「広がる放射能汚染」

posted by 四代目 at 04:45| Comment(0) | 原子力 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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