2011年07月01日

愉快犯によるソニーの被害は甚大。企業の宝ともいえる顧客データは守りきれるのか?

世界に冠たる大企業の「ソニー」が、ハッカーという「愉快犯」に、良いように「してやられた」。

ソニーの運営する約20のサイトが侵害され、プレイステーションネットワークは数週間にわたる「閉鎖」に追い込まれた。

直接的な被害額は「およそ1億7000万ドル(約140億円弱)」、ソニー株は「24%下落」し、CEOであるハワード・ストリンガー氏の報酬は、16%カットされた。



優秀なハッカーたちにとって、大企業のサイトは「穴だらけ」だという。

最先端とされる企業の防御ですら、ハッカーたちは簡単に突破できる。

「今まで泥棒に入られたことがなかったから、ドアは開けっ放しだった」と語るのは、ハッカーに標的にされた経験をもつ企業である。



今や、顧客データは、企業の「プロダクツ以上に大切な存在」と言っても過言ではない。

「大量のデータの効果的な活用が、生産性と利益率の拡大のカギを握る」。

情報セキュリティへの信頼が失われれば、顧客は容易にそのデータを提供しなくなる。顧客の充分なデータが得られなければ、効率的に売上げを伸ばすことも叶わなくなる。



かつては「深い堀に囲まれた城」に大切に保管されていたデータも、現在は「ワゴンセール」のように手荒に扱われていると、あるセキュリティ会社のCEOは語る。

というのも、一方的な情報伝達から、「双方向」のコミュニケーションへと発展したため、「各社は自らの脆弱性を大幅に高めてしまった」のだ。

ソニーのプログラムエラーは、「どれも企業の力が及ばないほどではない」という。

問題となるのは、セキュリティーに対する「意思の欠如」、企業上層部の「認識不足」だそうだ。



今回の愉快犯(ラルズセック)は、「よい旅を」という陽気なメッセージとともに姿をくらましたが、「不満を抱く原始的アナーキストの若者」は彼らだけではない。

愉快犯たちは、ユーモアとともに企業の脆弱性を暴くことが「生きがい」であり、存在意義である。

かつてソニーが訴えたことがある天才ハッカー「ジオホット」は、アメリカSNS最大のフェイスブックの正社員として迎え入れられた。

企業とハッカーの「不思議な共存」が始まっているようだ。

企業にとって、ハッカーは害虫でもあり、益虫でもある。




posted by 四代目 at 11:41| Comment(0) | IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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