2011年06月27日

フクシマの原発事故は「特殊な事故」か? 国際的な安全基準の強化につながらず。

かつて、チェルノブイリ原発の事故は、「特殊な原子炉」の「特殊な事故」として、原発をかかえる各国は、その教訓を充分に学ばなかったという。

さて、今回の福島原発の事故は?

IAEA(国際原子力機関)の閣僚級会議で、フクシマの事故は、やはり「津波」という「特殊な事故」とされ、「世界共通の安全対策には適さない」という傾向が一部で見られた。

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26日、アメリカのフォートカルフーン原発の防水施設の一部が決壊し、原子炉建屋に水が迫り、半日にわたり電源が喪失。非常用の発電機が作動する事態となった。

この原発は、ミズーリ川の氾濫により、今月上旬から水に浸っていたのだ。

やはり、このケースも「特殊な事故」であろうか?

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もともと事故本来の性質に、「特殊性」が含まれているような気もするが、あらゆる事故を想定してしまうと、原発の安全基準は、極端に高くなってしまいかねない。

安全対策を講じれば講じるほど、原発のコストは跳ね上がる。

インドやブラジルなどの新興国は、この点を懸念している。

安全基準が高くなるほど、原発先進国のフランス・ロシアの支配力も強まってしまう。

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「先進国・新興国」の対立、「核保有国・非保有国」の対立は鮮明である。

国際機関であるIAEAが拘束力を強めるほどに、この対立は激化する。

それゆえ、今回の会議においても、具体的な安全基準は設定されず、外交辞令に満ちた宣言がなされるに留まった。



原発に関する議論は、一進一退に終始する。

議論している間も、原発の建造はトンテンカンと続いている。

それこそ推進派の思うツボかもしれないが‥。




出典:時論公論
「フクシマの教訓 IAEA閣僚級会議」

posted by 四代目 at 14:05| Comment(0) | 福島原発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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