2011年06月07日
睨み合うアメリカとイスラエル。凍てつく関係が、米流・民主主義の矛盾を露呈する。
イスラエルは、中東におけるアメリカの最大の同盟国。
ところが、「アメリカのユダヤ系社会には、オバマ大統領への不信感が芽生えている」という。
アメリカが先ごろ示した「中東和平」の指針が、「イスラエルに不利」なものだったためである。
その結果、アメリカとイスラエルは、「ここ30年で最悪」の関係となった。
ニューヨーク・タイムズは、これを受け、「凍りつくような関係」と表現。
イスラエルが揉めているのは、「パレスチナ」。
パレスチナ自治政府は、9月の国連総会で、「パレスチナ国家」の承認を目指している。
パレスチナ国家の承認は、イスラエルとして決して認められるものではない(イスラエルは国連加盟国26国から国家として承認されていない)。
アメリカは5大国の一つとして、国連では「拒否権」を持つが、はたしてアメリカは、パレスチナの国家承認に「拒否」を示すのか。
「拒否」すれば、アメリカとアラブ世界の断絶は決定的。
「拒否」しなければ、最大の同盟国イスラエルとの関係悪化は決定的。
9月の国連を前に、アメリカは「王手・飛車とり」に追い込まれている。
来年の大統領選挙を前に、オバマ氏はイスラエルの信頼を、これ以上失うわけにはいかない。
イスラエルとの関係悪化は、先述のように、アメリカ国内のユダヤ系社会の離反を招く。
アメリカ国内のユダヤ人は、少数ながらも、選挙の結果を左右しかねないほどに強い影響力を持つ。
アラブ世界の民主化革命は、民主主義のチャンピオン・アメリカを苦しめている。
民主化を先導してきたはずのアメリカが、民主化によって馬脚を表そうとしている。
ここに、アメリカの唱える民主主義の「矛盾」が存在する。
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