政治家の間では、こんな話がささやかれている。
「法務大臣になって、死刑執行にサインすると、次の選挙に勝てる」
死刑を執行をすると、市民からは、
「よくやった」
「正義を実行した」
などと賞賛されるのだそうで、選挙戦に有利に働くのだそうだ。
世界中で「死刑」をする国は、「アジアやイスラム諸国、アフリカ」に多い。
先進国では、アメリカ、日本のみ。
死刑執行数は、ダントツで「中国」が多い。2009年は「少なくとも2,000人」が処刑されたと推定されている(未発表)。世界の死刑の70〜80%は中国で執行されていることになる。
人口比で見れば、「サウジアラビア」が世界最多となる。
サウジアラビアは「イスラム国家」である。イスラム教の聖典「コーラン」の教えには、「斬首刑」、「石打ち刑」など、原始的な処刑法が記されている。
そのため、サウジアラビア、イラン、イラク、アフガニスタンなどのイスラム諸国では、現在でも伝統的な斬首刑、石打ち刑などが行われている。
神に対する冒涜(ぼうとく)を行った異教徒を殺すことは「名誉の殺人」とされ、サウジアラビアの死刑囚の大半は、出稼ぎに来た「外国人労働者」と言われている(厳重な報道規制のため、実態は明らかではない)。
死刑を廃止している国でも、事実上、犯罪者を殺すことが合法化されている国もある。
アフリカの「ルワンダ」では、犯人を現場で射殺してしまう。
ビンラディン氏殺害と同じである。
さて、日本でも、思い出したように出てきては、いつの間にか消えてしまう「死刑廃止」の議論。
執行方法が「絞首(首つり)刑」であるため、アメリカは「残虐」だと日本を非難する。アメリカは「薬殺(薬物注射)」だから「人道的」なのだそうだ。
そうした残虐性を含めて、死刑は「廃止か?否か?」の、一気に「白黒」をつけようとする傾向にある。
しかし、その中間をとって死刑を「休止」しようと提案する人もいる。
偉大なる「グレーな発想」である。
死刑賛成派も、反対派も、どちらもそれぞれの「正義」を掲げて、ツバぜり合いを繰り広げる。
ある意味、どちらも「正しい」ため、決着のつきようがない。
宗教間の争いが、エンドレスに続くのと同じ原理である。
原発の議論も然り。
ある意味、どちらも「正しい」。それぞれの正義がある。
だからといって、白黒つけずに「グレー」なまま放っておくのは、問題の先送りに過ぎず、後々、かえって問題を大きくしてしまうのではないか、との懸念もある。
はたして、「休止」というアイディアは是か非か?
死刑制度は、放っておけば、立ち消えする問題か?悪化する問題か?


廃止に踏み切れない国が、そうやって治安や世論を見極める期間があってもいいと思います。
図らずもその方向を向いており、韓国の踏襲になってしまうやもしれませんが。