2011年05月25日

デンマークにおける職業訓練の成功例

日本は「職業訓練」への公的支出が、先進国中「最低」だという。

かたや、デンマークは先進国中「最高」。じつに日本の10倍の金額を職業訓練に投資している。



1990年代前半、デンマークでは、基幹産業であった「繊維産業」が落ち込み、失業率の悪化が長期化した。

もともと福祉国家であるデンマークでは、失業しても手当てが厚い。そのため、失業者は急いで職を探す必要がなかった。結果、失業率の高止まりが続いた。



「これじゃイカン」と、失業者への職業訓練を強化する。

その方針は、「低迷する産業」から「成長する産業」へと人材を移動させることであった。

1990年代は、「バイオ・製薬」を国が後押しし、職業訓練校は、その意向にそったコースを充実させた。

2000年に入ってからは、「風力発電」などの環境産業に力を入れた。その結果、風力発電機のシェアはデンマークが世界一になった。



職業訓練を民間に任せてしまうと、方向性に統一感がなくなり、実地では役に立たない講座ばかりになり、就職に結びつきにくくなる(日本がこれ)。

デンマークでは、国が明確に方向を示し、国をあげて新しい産業を興すことで、職業訓練が必要、かつ有意義なものとなっている。



また、デンマークの労働市場には「流動性」がある。

一年のうちに3人に1人が職を変える。一生のうち、平均6回も転職するという。

手に技がつかないようにも思えるが、職業訓練が充実しているため、人材は育つのだそうだ。



日本とは正反対のデンマーク。

違いが明確だからこそ、学べるチャンスがある。




「デンマーク」関連記事:
日本が原発を選んだ頃、デンマークは風力発電を選んだ。そして、今…。


出典:クローズアップ現代
「職業訓練で雇用を生み出せ」
posted by 四代目 at 17:32| Comment(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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