2011年05月25日

火星は地球の未来の姿かもしれない。火星探査機たちの冒険。

冬に「青い夕日」が見られるという「火星」。

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その世界は、冷たく乾燥し、ホコリっぽい。

「水」の痕跡はあるものの、現在の火星には「水」がない。



なぜ、かつてはあった「水」がなくなったのか?

地球のトナリを周る「火星の歴史」を知ることで、「地球の将来」が見えてくるかもしれない。

そこで、火星に派遣されたのが「オポチュニティー」と「スピリット」の2台の探査機である。



2004年に火星に降り立った2台の探査機は、100日といわれた保証期間をはるかに超える7年にわたり、未知の発見を人類にもたらし続けた。

「オポチュニティー」は、「ヘマタイト」、「ジャロサイト」などの物質を発見した。この両物質は、水がなければ生成されない物質である。火星の水の記録ということだ。



華々しく活躍する同僚「オポチュニティー」とは裏腹に、「スピリット」は苦難の連続であった。

動力源である太陽光パネルにホコリが降り積もり、発電量が大幅ダウン。幸いにも一陣の「つむじ風」にホコリが吹き飛ばされ、一命をとりとめる。

「一難去ってまた一難」、今度は、タイヤの一つが動かなくなる。動かなくなったタイヤをズルズルひきずりながら、ノロノロとしか進めなくなってしまった。

そのまま冬を迎えてしまい、太陽光が激減。7ヶ月の「冬眠」を強いられる。


不遇にあえいでいた「スピリット」ではあるが、ついに素晴らしい発見をする。

ズルズルと引きずっていたタイヤが地表をけずり、そこから「シリカ」が見つかったのだ。「災い転じて福となす」である。

「シリカ」の発見は、かつて火星に「温泉」があったことを意味する。これも火星の水の記録である。

「スピリット」は、その発見を最後に通信が途絶える。1年待っても何の応答もない。先月、ついにミッション終了を宣告され、その任務を終えた。



発見の少なかった「スピリット」であったが、研究者の間では、華々しい「オポチュニティー」よりも人気があった。

幾多の苦難に見舞われながらも、健気に前進を続けていた「スピリット」。その姿が、人々の心を打ったのかもしれない。

手負いの「スピリット」が最後の最後で発見した「シリカ」。その発見に、研究者たちは救われる想いだった。

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鼓動を止めた「スピリット」は、今も火星に残っている。地球より冷たく乾燥した気候のため、サビることはないという。

将来、人類が火星に降り立ったとき、その姿を目にし、感慨にふける日があるかもしれない。




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出典:コズミックフロント〜発見!驚異の大宇宙〜
「火星探査車 7年の冒険 スピリットとオポチュニティー」


posted by 四代目 at 06:43| Comment(0) | 宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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