2011年05月24日
ストロスカーン氏逮捕に見る、アメリカとヨーロッパの違い。The Economist
世界が揺れた「ストロスカーン氏の逮捕」。
この逮捕を巡り、アメリカとヨーロッパの価値観の違いが浮き彫りになった。
「性」に対してアメリカは厳しい。
かつてビル・クリントン氏は大統領時代、スキャンダルで辞任ギリギリまで追い詰められた。最近では、アーノルド・シュワルツェネッガー氏(前カリフォルニア州知事)が、隠し子事件で銀幕復帰を断念せざるをえなかった。
一方、ヨーロッパは「性」に対して寛大である。
「欧州の大半の地域では、浮気は男らしさの証明」と受け止められる。
性に寛大なヨーロッパの中でも、とびきり寛大なのが「イタリア」だ。
イタリアのベルルスコーニ首相にとって「性欲は誇りであり、恥ずべきものではない」のである(彼は現在、未成年の売春婦問題で裁判にかけられている)。
また、「プライバシー」に関しても、欧と米は異なる見解をもつ。
ストロスカーン氏は、公衆の面前で「手錠をかけられて犯罪者として連行された」が、こうした風景はアメリカ独特のものだ。
フランスでは「公の場で被疑者を連れ回すことは禁じられている」。
イギリスも然り。「裁判が終わるまで、公判の進行状況以外は報道できない」。
アメリカの司法の場は「劇場」だという。「カメラは法廷の争いを撮影する」。
アメリカ人に言わせれば、「開かれた法廷の証し」も、ヨーロッパ人から見れば、「プライバシーに踏み込みすぎて無粋に見える」。
今回、ストロスカーン氏が逮捕されたのは、「アメリカ」で起きた事件だったことも大きかったようだ。
アメリカにヨーロッパの常識は通用しなかった。
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