2011年04月21日

犬ぞり、最後に頼れるのは機械ではない。

イヌがソリを引く「犬ぞり」。
雪原を疾駆する移動手段である。

速いときは、時速20km以上で走り、
一日に150kmを走破することも可能だ。

そうとはいえ、何と原始的な手段であろうか。
スノーモービルがあるではないか。

しかし、極寒の地に暮らす人は
機械に頼りきるわけにはいかない。

「機械はガス欠や故障したら終わりだ。
それで死んだ仲間も大勢いる。」

「犬たちは、たとえどんなに時間がかかろうと、
必ず家に連れ帰ってくれるんだ。」

現代の機械は、進化したとはいえ、
マイナス30度を下回るような環境では、
さまざまな不具合を露呈する。

キャンプ地にてチェーンソーを使おうとしたら、
寒さでエンジンがかからない。
結局、斧を持ち出すしかなかった。

カメラの三脚も、
あまりの寒さにゴムが硬化し、
切れてしまった。

自動車も少し道を外れれば、
あっというまに身動きがとれなくなる。

inu1.jpg

機械は「あったら便利ぐらい」に、
一歩ひいて接する必要がある。

頼り切っていたら、
それを失ったときに絶望するしかない。

その点、犬たちはたくましい。
どんな自然環境でも、あっという間に順応する。
極寒の夜空のもと、平気で夜を過ごす。

「人間はそうはいかない。
自然を支配できると思いがちだけど、
それは不可能なんだ。」

自然に真っ向から立ち向かい、
何とか自然を屈服させようとする人間たち。

自然をあるがままに受け入れ、
自然とあっさり一体化してしまう犬たち。

inu2.jpg

何かを必要とするうちは、
厳しい自然を生き抜くことはできない。

何も必要としなくなり、
裸一貫で大地に立つことではじめて、
自ずと然るべき姿は見えてくる。

自然を支配できると思っている人は、
決して傲慢なわけではない。

ただ、自然の優しい部分しか知らないだけなのだ。




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出典:NHK体感!グレートネイチャー
「オーロラ爆発を追え〜カナダ極北 神秘の光」い
posted by 四代目 at 07:06| Comment(0) | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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