2011年04月16日

常識がひっくりかえる「深海」

地球には「深海」という世界がある。

地球の7割は「海」、
そして「海」の9割は、
光の全く届かない「深海」である。

つまり、地球の6割は「深海」なのである。
人間にとっては、未知の領域ではあるが、
地球の半分以上を占める、広大な世界なのである。

その「深海」には、
我々の常識を超える多様な生物が生息している。

その一つが「ゴエモンコシオリエビ」。
漢字で書くと、「五右衛門・腰折り・海老」。

熱水の湧き出る場所の近くに住むことから、
「五右衛門ブロ」を連想したようだ。

そのエビは、何と真っ白。
光のない世界では、白い生物が多いようだ。
「もやし」のようなものだろう。

sinkai1.jpg

科学者たちの間では、
深海に住む生物が、一体何を食べているのか謎だった。
光がないから、植物プランクトンもいないのだ。

今回の調査で、深海のエビを捕獲し、
何を食べていたかが判明した。

バクテリアだった。

しかも、このエビは
自分の体毛にバクテリアを飼っていた。
体毛に育つバクテリアをパクパク食べて生きていた。

そのため、捕獲してから半年間、
一切エサをやらなくても生き続けていた。

半年後のエビの体毛には
バクテリアがいなくなってスッキリしていた。

sinkai2.jpg

このエビの他にも、
バクテリアを主食とする深海生物は多いという。

では、そのバクテリアは何を食べているのか?

驚くことに、
人間には猛毒の「硫化水素」だった。

地上の生物にとっては、
空から降り注ぐ「光」が
基本的な食を形成する。

深海には、その光がないため、
海底から湧き出る物質が、
基本的な食となる。

海底のマグマからは
様々な物質が湧き出てくるが、
それらのほとんどは、地上の生物には猛毒だ。

しかし、猛毒あふれる世界が日常の「深海」では、
それらが普通の食事となっているのだ。

全くもって世界がひっくり返ったような世界だ。


出典:NHK体感!グレートネイチャー
「潜航!深海のオアシス」
posted by 四代目 at 16:50| Comment(0) | 動物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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